2021.11.11

株式会社博報堂DYホールディングスとの資本提携契約の締結による戦略的パートナーシップの強化及び、第三者割当による新株式の発行及び自己株式の処分に関するお知らせ

株式会社アドウェイズ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:山田 翔、以下アドウェイズ)は、2021年11月11日開催の取締役会において、株式会社博報堂DYホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:水島 正幸、以下博報堂DYホールディングス)を割当予定先として、第三者割当の方法による新株式327,000株の発行及び自己株式3,312,100株の処分を行うこと(以下本第三者割当増資)について決議いたしました。なお、当社は、本日付けの取締役会において、博報堂DYホールディングスとの間で、資本提携契約(以下本資本提携契約)を締結する事を決議し、同日付で締結いたしましたので、あわせてお知らせいたします。

アプリマーケティング市場規模は、2016年の160億ドルから2020年には259億ドルに達しており、急速な成長を遂げております(※)。デジタルテクノロジーの進化によって、メディア・デバイス・プラットフォームを横断する形で生活者の情報接触機会が広がっており、その結果、各企業は複数のメディアにおけるマーケティング活動を横断的に行い、ターゲットに合わせた最適な手法によって広告効果を最大化することを求めております。そのため、アプリマーケティングにおいてもユーザーを「獲得」することだけに目を向けるのではなく、各企業のトータルな広告戦略の中でいかにアプリマーケティングを活用するのかという、統合的なプランニングの視点が重視されつつあります。

また、近年では新型コロナウイルス感染症の蔓延・拡大により可処分時間が拡大したことや、新生活様式の定着により在宅型のサービスが拡大したことの影響を受け、スマートフォン及びスマートフォンアプリの使用頻度等が飛躍的に増加しているため、アプリマーケティング市場は今後も更なる成長を遂げていくものと思われます。

このような状況下、当社は、2019年11月22日に本第三者割当増資の割当予定先である博報堂DYホールディングスの100%子会社である株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(以下博報堂DYメディアパートナーズ)と資本業務提携契約を締結し、同社は当社の普通株式2,837,800株(2021年9月30日現在の総議決権数に対する所有議決権数の割合7.40%)を保有いたしました。
それ以降、当社グループの「広告主のニーズに適した形で配信する運用力」「ユーザーの関心を惹くような広告デザインを制作するクリエイティブ力」「広告主だけでなくユーザーも望む最適な広告を配信するアドテクノロジー分野における開発力」等と博報堂DYメディアパートナーズが保有する「多数のメディア・コンテンツホルダーとのネットワーク」や「広告主企業の広告効果の最大化を図る提案力」等を掛け合わせることで、当社独自の広告運用ツールの共同活用、独自広告ソリューションの販売拡充、新規顧客への共同営業等を推進し、その結果、アプリマーケティング市場において、両社協業による広告案件獲得数の拡大、売上高の増加を実現してきました。

このように、当社及び博報堂DYメディアパートナーズとの提携は、順調に推移してきましたが、両社とも、急成長するアプリマーケティング市場でのクライアントニーズにスピーディかつ適切に応え、事業成長に寄与することで、更に信頼され続けるパートナーとして当該市場における存在基盤の確立を目指すことが重要であると認識いたしました。そのためには、現状の提携に留まらず、当社グループが有する「運用力」「クリエイティブ力」「開発力」等と、博報堂DYグループが有するテレビ×デジタルの統合プランニングや各クライアントのマーケティング戦略設計に関するノウハウといった両グループの強みを更に掛け合わせ、協力体制を深化させることが必須だと判断いたしました。
当社グループと博報堂DYグループが協力体制を深化・深耕するには、当社と博報堂DYメディアパートナーズだけでなく、両グループ総体としての強みを発揮しつつ、より円滑なコミュニケーションの構築、情報の共有等を密にすることが不可欠であり、これらを実現し、両社が長期的でより強固なパートナーシップを構築することが必要だという認識に至り、博報堂DYホールディングスと本資本提携契約を締結することといたしました。

本第三者割当増資の割当により、総議決権数に対する博報堂DYホールディングス所有議決権数の割合は8.66%になりますが、同社の100%子会社である博報堂DYメディアパートナーズが既に所有している当社株式2,837,800株を加えると、総議決権数に対する博報堂DYホールディングス所有議決権数の割合は直接保有、間接保有合せて15.42%となります。
また、当社及び博報堂DYホールディングスは、本資本提携契約に基づき、博報堂DYホールディングスから当社に対する役員派遣についても合意しており、かかる合意に基づき、2022年3月に開催予定の当社第22期定時株主総会において、博報堂DYホールディングスが指名する者1名を取締役候補者に含む取締役選任議案を提出する予定です。当該取締役の選任が株主総会にて承認される事を条件に、当社は博報堂DYホールディングスの持分法適用関連会社となり、相互企業価値の更なる向上を図っていく所存です。

詳細につきましては、当社WebサイトIRページをご覧ください。
https://ir.adways.net/

アドウェイズグループは、今後も市場のニーズに柔軟に対応し、更なるサービスの拡充およびデジタル広告における信頼性、透明性の向上に努めるとともに、世界各国で効率的かつ実用的な広告マーケティングサービスの開発を実現してまいります。

※参照:総務省「令和3年版情報通信白書」